• トップページ>
  • ニュース>
  • 「拉致はテロだ!すべての拉致被害者を一日も早く救出しよう!拉致問題を考える道民集会」を開催しました。

「拉致はテロだ!すべての拉致被害者を一日も早く救出しよう!拉致問題を考える道民集会」を開催しました。

平成22年9月23日(木)午後、北海道札幌市のホテルニューオータニ札幌において、政府拉致問題対策本部、北海道、北朝鮮に拉致された日本人を救出する北海道の会による共催で「拉致問題を考える道民集会」が開催され、約250人が参加しました。

政府共催の拉致問題広報・啓発行事の地方における開催は、今回が9回目となり、菅内閣になってからは、今年第1回目の行事となります。

この「拉致問題を考える道民集会」では、

○ 政府主催者代表挨拶 東 祥三(内閣府副大臣(拉致問題担当))
○ 地元主催者代表挨拶 高橋 はるみ(北海道知事)
○ 講演(横田 滋 拉致被害者家族会元代表)
○ 〃(高世 仁 ジャーナリスト)
○ 〃(藤野義昭 救う会全国協議会名誉会長)

等が行われました。

以下、概要。

●東内閣府副大臣挨拶(拉致問題担当)
多くの拉致被害者やそのご家族の皆様及び救う会の皆様方が30年以上の長きに渡る問題に対し、苦しんでこられました。政府がこの問題を解決できなかったことを心から申し訳なく思う次第です。
昨日、柳田大臣とともに家族会の飯塚代表、横田御夫妻、増元事務局長、救う会全国協議会の西岡さんたちとお会いしました。
その際、飯塚さんや横田さんたちからは、いまだに解決していないつらさ、また悲しみを、政府としてしっかりと取り組んでほしいといった強い要請を受けました。
私も、柳田大臣も、この要請を真正面から受止め、被害者全員の帰国、救出という具体的な成果をあげるため、ありとあらゆる可能性を追求するというお約束をいたしました。
北朝鮮をめぐる状況は、昨年4月のミサイル発射(4月5日)や5月の核実験実施(5月25日)、本年3月の韓国哨戒艦(天安号)の沈没事案と緊張した状態が続いており、政府としては、国連安保理決議に基づく貨物検査法の制定や我が国が独自に実施する対北朝鮮措置の追加などの対応を講じているところです。
こうした中、本年5月と8月、金 正日 国防委員長が訪中し、また、今月28日には、1966年以来44年ぶりに朝鮮労働党代表者会が開催される模様であります。
政府としては、引き続き、米国、韓国等の関係国とも緊密に連携して、情報収集・分析を進めてまいります。
拉致問題は、2002年10月の5人の帰国、2004年5月と7月のその御家族の帰国以降、残念ながら具体的な成果、進展が見られない状態が続いております。政治家の一人として、また、政府の担当の副大臣として、大変申し訳なく思っております。長い年月が経ち、被害者自身も、またその御家族の方々もお歳を召されてきています。拉致問題の解決は一刻の猶予も許されない状況であることに思いを致し、すべての拉致被害者を一刻も早く取り戻すべく、拉致問題対策本部を中心に、政府一体となって、全力で取り組む所存であります。

●高橋はるみ北海道知事あいさつ要旨(抜粋)
拉致問題は、北朝鮮当局による日本国民に対する重大な人権侵害であることは明らかであります。
道内にも、拉致被害者のご家族や、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない方々のご親族が多数いらっしゃいます。
この7月に、政府のご尽力によって 金賢姫元北朝鮮工作員の我が国への招聘が実現し、拉致被害者ご家族との面談が実現したところでありますが、拉致問題に関する具体的な進展はみられず、拉致被害者の方々の安否も依然として不明であることは、非常に残念であり、ご家族やご親族の皆様の心中、察するにあまりあるものがあります。
道としては、これまで政府と連携しながら、拉致問題の啓発やご家族の支援に努めてきたところであり、私も、「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」に参加し取組を進めているところです。
拉致問題の解決に向けては、国民世論の盛り上がりが、北朝鮮当局への強力な圧力になることから、皆様におかれても、引き続き、この問題について、声を上げていただくようお願い申し上げるとともに、この集会を契機に、拉致問題の解決に向けた道 民の気運が、さらに盛り上がっていくことを心よりご期待申し上げます。
今後とも、官民のネットワークを一層、強固なものとし、拉致問題の一日も早い解決に向けて、取り組んでまいりたいと考えておりますので、皆様の力強いお力添えをお願い申し上げます。

● 横田滋(元家族会代表)
・総理が毎年替わるような国では相手に信じてもらえない、安定した政権下で交渉をやって欲しい。
・世論は拉致問題に関心を持ち続けて欲しい。

●高世仁(ジャーナリスト)
・最近の日本の外交や政治は、波風を立てないような風潮がある。日本人も自信を無くしているのではと思う。もっと自信をもって北と交渉をすべき。
・強いリーダと求心力のある政権があれば、交渉は成功するはず。
・拉致問題を解決するには、核やミサイルを含めセットで問題を整理し交渉していかねばならない。

● 藤野義昭(救う会北海道代表)
・北朝鮮が拉致を実施したのは革命をおこし、朝鮮半島を支配しようとしたからである。
・北海道の救う会も全国の救う会と更に連携を深め力を合わせて参りたい、皆さんのご支援をお願いしたい。

なお、開会に先立ち、アニメ「めぐみ」が上映されました。

東内閣府副大臣(拉致問題担当)の挨拶の模様
【東内閣府副大臣(拉致問題担当)の挨拶の模様】
高橋北海道知事の挨拶の模様
【高橋北海道知事の挨拶の模様】